小雨の降る中、東福寺へ。
東福寺は京都を代表する紅葉の名所であるとともに、方丈庭園は苔と敷石がみもの。
この梅雨の季節には苔もきっと生き生きしているだろうと思い、足を伸ばしてみました。
まず目の前に広がるのは南庭。禅寺の特徴である枯山水庭園です。
高さ2m近い巨石が配してあり、静けさの中にも圧倒されるものがあります。
南庭正面に見える恩賜門の彫刻が素晴らしかったです。
これが西庭。
さつきの刈り込みと石で方形に区切って、大きな市松模様となっています。
井田市松(せいでんいちまつ)とよばれています。
次に北庭。
苔の緑と石の白の対比が美しい市松模様となっています。
彫刻家イサム・ノグチはこの庭を
「モンドリアン風の新しい角度の庭」
と評したそうです。
※モンドリアン・・・ピエト・モンドリアン、オランダの抽象画家。
最後に東庭。
7つの円柱の石で北斗七星を表しています。
せっかくの美しい庭に硬貨を投げ入れるのは止めましょう!
しとしとと柔らかい雨に苔も悦んでいるよう(?)でした。
この東福寺には数多くの紅葉の木が植わっているので、やはり紅葉の時期はもっと綺麗なんだろうなと妙に確信してしまいました。